ダイレタンシー角
ALIDによる地震時変形解析には一般的にモールクーロンとドラッカープラガーを合わせたMC/DP弾塑性モデルが使われています。このモデルの入力パラメータにはダイレタンシー角が必要であり、膨張量が決まります。
最近、ALIDで過大な沈下量が算出されたとき、ダイレタンシー角が低すぎると考えられこれを大きくすることで沈下量を抑えるという対策がとられることがあるみたいです。
(おそらく出典はないと思います)
この方法、他の方法がないから仕方なくやっている感があるような気がします。
液状化地盤がそんなに膨張するとは思えないし、膨張量を決めるためのパラメータが原因で沈下量が大きくなるということはないと思います。
実際に過大な沈下量を出す原因になっているのはFLもしくはRLであるが、この値をいじることはできないので、唯一いじれそうなダイレタンシー角を大きくして、強引に膨張量を大きくしている気がします。
実際にダイレタンシー角を大きくする物理的な意味はないのだし他に改善法を見つけないといけないように感じます。